日経平均はまだ上がるのか?──ファンダメンタルから徹底分析
2026年に入り、日経平均株価は力強い上昇を続けています。過去最高値を更新する場面も見られ、多くの投資家が「まだ上がるのか、それとも天井が近いのか」と悩んでいます。
私は株価を予想するとき、チャートだけではなく「なぜ上がっているのか」というファンダメンタルズを重視しています。
結論から言えば、現時点では日経平均を支える主要なファンダメンタルズはまだ崩れておらず、中期的には上昇トレンドが継続する可能性が高いと考えています。
ただし、その前提となる3つの条件があります。
① 米国AI・半導体株が崩れないこと
現在の日経平均を最も押し上げているのはAI関連株です。
特に東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREENホールディングス、ディスコなどの半導体関連企業は、指数への寄与度が非常に高くなっています。
この背景には、米国のAI投資ブームがあります。
最新のMicron決算では市場予想を大きく上回る売上・利益・ガイダンスが発表されました。
さらにQualcommもAIデータセンター向け事業を強化する方針を示し、市場全体でAI需要の強さが再確認されています。
つまり現在の株価上昇は単なる期待ではなく、「企業業績」に裏付けられたものです。
もちろん、AI株はここ数年で大きく上昇しており、短期的な調整が入る可能性は十分あります。
しかし現状では、
「AI需要が終わる」
というより、
「株価の変動が大きくなっている」
という段階です。
構造的な成長はまだ継続していると考えています。
② 円安が維持されていること
二つ目の追い風は円安です。
現在のドル円は依然として円安水準で推移しており、日本の輸出企業にとって非常に有利な環境が続いています。
自動車、半導体、機械、商社など、日本株の主力企業は海外売上比率が高く、円安は利益を押し上げる要因になります。
さらに海外投資家から見ても、日本企業の利益成長が期待しやすくなるため、日本株への資金流入を後押ししています。
急激な円高へ転換する兆候は現時点では限定的であり、この追い風も維持されていると評価できます。
③ 日銀が市場予想以上に利上げしないこと
三つ目が最も重要なポイントです。
現在、市場は日銀が年内に追加利上げを行う可能性をある程度織り込んでいます。
しかし市場が恐れているのは「利上げ」そのものではありません。
問題なのは、
市場予想を上回るスピードで利上げが進むことです。
もし円安とインフレがさらに加速すれば、日銀は追加利上げを前倒しする可能性があります。
そうなれば、
・円高
・PER低下
・海外投資家の利益確定売り
が同時に起こり、日本株全体には逆風となるでしょう。
一方で現状を見ると、日銀内部には利上げを急ぐ意見がある一方、政府は景気への配慮から急速な金融引き締めには慎重な姿勢を示しています。
そのため、現時点では市場が想定する範囲内で政策が進む可能性が高いと考えています。
3つの条件は現在も維持されている
現在の日経平均を支える条件を整理すると、
・AI需要は依然として非常に強い
・円安も維持されている
・日銀も現時点では市場予想の範囲内で行動している
という状況です。
つまり、日経平均が上昇するための土台はまだ崩れていません。
だからこそ、現在の上昇は単なる投機ではなく、企業業績やマクロ環境に支えられた上昇と評価できます。
ただし注意点もある
一方で楽観一色というわけではありません。
現在の日経平均は、一部の大型半導体株への依存度が高くなっています。
AI関連企業の決算が市場予想を下回れば、指数全体も大きく調整する可能性があります。
また、日銀の金融政策や急激な円高への転換も重要なリスクです。
つまり今後の日本株は、
「企業業績が悪いから下がる」
というより、
「AIブームの鈍化」
「想定以上の利上げ」
「円高」
というマクロ要因の変化によって調整する可能性が高いと考えています。
結論
私は現時点では、日経平均の中期的な上昇シナリオを維持しています。
理由はシンプルです。
日経平均を支えている3つの柱である、
・AI・半導体需要
・円安
・日銀政策
この3つが現時点ではいずれも維持されているからです。
もちろん短期的には利益確定売りや調整局面が訪れる可能性はあります。しかし、それだけで長期トレンドが崩れるとは考えていません。
今後の投資判断で最も重要なのは、株価だけを見ることではなく、「AI需要は続いているか」「円安は維持されているか」「日銀が市場予想以上の利上げへ動いていないか」という3つの条件を継続的に確認することです。
この3つが維持される限り、日経平均は中期的に高値を更新していく可能性が十分あると考えています。一方で、いずれかが大きく崩れた場合には、日本株全体の見方を見直すタイミングになるでしょう。

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